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婚活刑事の米子と弥生の衣装から考える『女』とは。

ネタバレ注意






木曜の23時59分から日テレ系列放送の婚活刑事。
普通の刑事モノのような真犯人へのハラハラ感はあまりないが、婚活に対しても仕事に対してもまっすぐな主人公・花田米子(伊藤歩)に笑わされ、すこしほろりとされる感覚がたまらなく心地いい。その上、ほどよい軽さを持ったドラマなため気軽に見ていることができる。深夜帯とは思えないクオリティと、深夜帯だからこそできるぶっとんだ設定が相まった婚活刑事は、私の中で今クール一番かもしれない。(といっても、すべて見られているわけではない)

そんな婚活刑事。今回は婚活仲間であり、後輩でもある小西弥生(森カンナ)がフューチャーされた回だった。小西弥生も花田米子もこのドラマでは『結婚できない女性』の代表として描かれているのだが、その性質は大きく異なる。

花田米子は、仕事もできて、しっかり者で、綺麗で、独身期間が長い。ドラマなどで結婚できない女性の典型的な例としてあげられる『自立してすぎている女性』。しかし、その中身は誰よりも恋に憧れを持つ乙女だ。

一方小西弥生は、今週の放送でその性格が大きく明らかになったのだが、『自立できなさすぎる女性』だ。彼氏との仲裁を先輩に頼んだり、結婚相手の収入を気にかけることから結婚後は、家庭に入るもしくは仕事の量を減らすことを暗示する。つまり、結婚後は男性に頼り生きていこうと思っている。そして今までもそうしてきた女性。こういう女性は、女友達の間では一番に結婚しそうと言われるが、結局先を越されるパターンが多い。

そんな真反対の2人が、1人の男性を奪い合うというのが今回のあらすじなのだが、シーンの中で2人が神社に集まり男性にどちらが好きか聞くという場面がある。


このシーン。注目したいのは、2人の服装だ。
米子のほうは、あまりピンクを着ている印象は今まで受けなかったのだが、ショッキングピンクのノースリーブにスーツの黒いパンツ。弥生は、薄ピンクのノースリーブに白のスカート。小物類も米子は黒系、弥生は白系となっている。

ピンクは女の戦闘服

長年日本には、そんな先入観が根付いている。本当は女性一人一人の戦闘服の色も、好きな色もまちまちだ。だが、女といえばピンク。ピンクといえば女。という傾向が少なからず日本にはあると思う。


このドラマもまたそうだった。女性の決闘のシーンで2人ともピンクを着てきたのだ。しかし、それだけではない。この衣装、ピンクの色の幅と合わせる小物の色味を使って2人の性格をうまく表現している。

弥生は守って欲しいという願望が強いためか『甘い』薄ピンクに、自分では戦い抜けないスカート、そして白という色には染められたいという願望が内実しているように思う。

一方で米子は、ピンクの中でも一番力強い印象を受けるショッキングピンク、いわゆる『暴れられる』パンツ、そして黒という色には結婚してもしっかり自分を持っていたいという女性の思いが体現されている。




たった一つの衣装でもここまで凝ったものを作ろうとする製作陣の気合が感じられるシーンとなった。


女としての価値観を押し付けるのではなく、このように衣装で製作陣が考える女の本質をついてくる婚活刑事。

今後は衣装、小物にも注目して見ていきたいと思った。



おわり