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普通のことをするのが一番難しいってこと〜KAT-TUN LIVE 2015 quarter 感想〜

アイドルは特別な職業だ。
そしてアイドルのコンサートは特別なものだ。
だから普通にするのが難しい。しかし、普通のコンサートがきっと一番楽しい。
KAT-TUNがドームの名手やコンサートの構成に関してはジャニーズ1と言われる所以はそこだろう。


KAT-TUNは普通のコンサートを普通にできる才能を持っている。


いや、『普通』という言葉に語弊があるかもしれない。シンプルなのだ。なんの感動も同情もない。ファンからのグループに対するファンだけが持つ心情。KAT-TUNのコンサートでそれが目を見て現れるのは少ない。ただシンプルに面白くて、シンプルに楽しいのだ。


しかし、そのシンプルさ・普通さを出すためには細い技術とアイデアが張りめぐされている。KAT-TUNのコンサートは、そういう面で見ても楽しい。これがコンサートを見る目が肥えてるジャニヲタがわざわざKAT-TUNのコンサートに行く理由の一つだろう。


  • over true

ドームに降臨するとまで言われるKAT-TUNにとっては実にシンプルな登場の仕方だったと思える。しかし、このBGMのない無音の状態が逆にファンの高揚感を高めるのも事実だ。

  • KISS KISS KISS〜In Fact

やはりこの後に続く4コーナー、RAYの印象が強いからか話題に上ることは少ないが、考えてみるとここが唯一のトロッコに乗るいわゆるファンへのお手フリコーナーだった。いくらコンサートの構成を楽しみにしているからといって、KAT-TUNというアイドルが近くに来てくれないのはつまらない。物理的に近づくと楽しいし、テンションは上がる。
これからの4コーナーはショー形式。見せるだけではテンションは上がらない。

ファンの心理状態を考えるとここにお手フリコーナーを持ってくるのが最善の策なのだろう。


quarter

In Fact終わりから映像が入り、Japanesque〜Shuffleまでのメンバーそれぞれがプロデュースしたコーナーが始まる。

ここで重要になるのが鏡。

鏡をもつKAT-TUNがバラバラのところにいて各々の鏡の中を見つめるとコーナーが始まるというのが一つの流れになっている。


『鏡』


そこに移るものは虚像=アイドル。彼らの表現したかったものは虚像と理想なのではないかと思う。アイドルとしての現像は虚像で、そこに内実してるものは理想である。自分にあるそこを全て表現するのがこのコーナーだったのではないだろうか。

  • Japanesque

GOLD
楔-kusabi-
Lovin'U

亀梨和也の作る世界は美しい。そう感じた。なによりGOLDにおいても楔-kusabi-においてもJr.の使い方が素晴らしかった。KAT-TUN四人が別々のところで別々の小道具を持つJr.をバックにつけて歌うシーンはKAT-TUNの孤高さを上手く表現できていた。それだけでなく、引きの映像で見たときの一体してなさそうで一体感のある感覚。緻密な計算が見られた。

  • Rock

RESCUE
PHOENIX
STAR RIDER
GIVE ME×3
FIRE and ICE

上田が燃やした籠の火を消すというストーリーを軸にこのコーナーは進んでいくのだが、そこよりも私が注目したいのは鏡だ。上田竜也は籠を燃やしてすぐ鏡を壊した。そうこのコーナーのキーになっている鏡をだ。虚像と理想の象徴である鏡。上田竜也にたっては虚像も理想も現実なのかもしれない。燃やしたい過去も再生した自分も氷のように固く仕上げようとする未来も全て現実。そんな現実主義的物語を上田竜也は作った。

Rockの世界には実は2つのストーリーが入り混じっていたのだと思う。

  • 春夏秋冬・NOTHING ELSE MATTERS

正直驚いた。モニターが四分割するのは知っていたがそこに階段があり、まさかそこで歌うとは思わなかった。この手法を取れたおかげでメンバーが春夏秋冬のどの担当なのかわかりやすかった。この春夏秋冬で、写真がよく使われていたのがこれはKAT-TUNにとって珍しいことではないかと思う。KAT-TUNは島で映像を撮影したり、街並みの人をわざわざ外国人を使うことでコンサート会場を現実世界と引き離すようにしていた。しかし、今までとは違うその場にありそうな風景写真を使うことで、全てを悟った上で異世界にいる。そんな大人な雰囲気を出せたのではないだろうか。


NOTHING ELSE MATTERSはON&ONやBREAK UR CAGEに続くコミカルな演出なのだが、今回は一味違った。四分割したモニターがKAT-TUNを追いかけたり行く手を阻む動きをするのだ。これには笑わされたし、技術面での感心もあった。ドームでしかできない演出の一つだったと思う。

  • Digital

Love your self
COME HERE
〜GIMME LUV
〜LOVE
The D-MOTION
PHANTOM

マッシュアップ*1発売時期も曲調もバラバラな曲がひとつになっていく姿は、性格も趣味嗜好もバラバラなKAT-TUNKAT-TUNになっていく姿を彷彿とさせた。

なにより田口淳之介が振り付けの改変など新しいことに挑戦することがすごく嬉しい。そしてその新しいことにKAT-TUNが付いていく姿も……。
KAT-TUNのイメージを守る亀梨・上田
新しいKAT-TUNのイメージを作る田口・中丸
と役割分担もしっかりしてきたのではないだろうか。

  • Shuffle

Shuffleコーナー
Real Face
ありがとう
キラリト

KAT-TUNのプロデューサー中丸雄一の引き出しの多さに驚いた。KAT-TUNに革命を起こせるのも起こさないのも中丸雄一なのだろう。コミカルな分には長けている中丸雄一を、各々の面でKAT-TUNが支える。という構図がこの4コーナーを総じて感じ取れた。

ありがとう・キラリト
の2曲があるからこそKAT-TUNの関係性もまた変わったのかもしれない。変わってないのかもしれない。それでもKAT-TUNの舵をとるのは中丸雄一でなくてはならないのだろう。

KAT-TUN降臨
ただそれだけで説得力がある。
KAT-TUNが東京ドームにいる。それは、特段珍しいことでもないのだとおもわせた。

  • RAY

今回のコンサートの一番の目玉であろうRAY。ここまでは、去年培った照明のノウハウを生かしたステージングが多かったが、この曲で一気に特攻が舞う。衣装の布は無駄についていて。KAT-TUNの思うKAT-TUNらしさもこれなんだろうなと感じた。

今回のメインステージはムービングステージになる4つのステージと真ん中に昇降式の長方形のステージが一つあったのだがその真ん中のステージから火が出て、煙が立ち上って最高潮に達したラストからの

それぞれの空。

この流れは素晴らしかった。
やはりコンサートの〆は壮大なバラードに限る。しかし、今までは無理にしんみりさせようという魂胆?が見え隠れしていたが、今回はRAYの後だからだろうか明日へと希望が感じられた。


こう考えてみると

お手フリコーナー

ショー形式

コミカルなコーナー

派手な演出

壮大なバラード


と他のグループとあまり変わらない構成をしている。

しかし、モニターの四分割、コーナーのプロデューサーを分けることでメンバーの特性を生かした演出、ステージを彩る照明、モニター映像の演出、気持ちが詰まらないための休息コーナー、衣装、Jr.の使い方

全てにおいて細いこだわりがある。
私は感じた。
コンサートは基本的に全て同じなのだ。しかし、そこにどれだけ個性を出し、ファンを満足させるかは『こだわり』の強さの違いなのだ。