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美しいものだけを見ていたい。

ヲタク只今充電中!

キンキーブーツ観劇。(ネタバレ)


キンキーブーツ観劇してきました〜。
大阪初日。ということで、お客さんもキャスト陣の方々も初日特有の高揚感というか、そういうふわふわしたものがあったように思います。(知らんけど)

一言で言うなら笑い成分多め!楽しい!っていうのをそのまま具現化したような舞台でした。

以降ネタバレ含みます。













この舞台にとって『赤』はもちろん特別な色。劇中で赤はSEXだと叫ばれる。情熱を燃やす色であるその色とブーツを主軸にして物語は進む。しかし、登場人物が赤を着る機会は少ない。特に主人公のチャーリー(小池徹平)は、意図したかのように赤を着ていなかった。それどころか、彼の身に着ける服装はいつも赤と対となる『青』。だから、最後のシーンで彼が赤のブーツを履くのが特別なことだと思えた。私たちは舞台中、赤が特別な色であることを植え付けられ、それでいて赤を着ない主人公を自然に受け入れていた。だからこそ赤のブーツを身に着けるチャーリーに違和感を感じる。その違和感は、ブーツではなく色が成す技だったのではないだろうか。


そんな赤を好むのがドラッグクイーンのローラ。私はローラにだまされていた。ローラの父親は死んでいるものだと思っていた。だから、老人ホームからショーの依頼があったと言われても何の違和感も感じない。そこに父親がいるなんて誰が予想しただろうか。


キンキーブーツは面白い舞台だった。ローラやローレンをはじめとするキャラクターはコミカルで、演出は派手だ。しかし、物語は実に緻密に作られている。このギャップこそキンキーブーツが世界で愛される所以ではないかと私は考える。


三浦春馬演じるローラの爆発力は凄まじかった。コミカルで悲しくてなにより美しかった。ドラッグクイーンだからこそ出せる特有の魅力というのを彼から感じられた。メイクを取り、男物の服を着ても彼はドラッグクイーンのままだった。ローラのままだった。それが素晴らしい。美しい。歌の力強さも想像以上だった。それに対する小池徹平。爆発力がない役。掻き乱される方。その役を演じる難しさを私たちは受け取ることが出来ない。しかし、それでいいのだと思う。パンフレットで器用だと語られていた。小池徹平はその努力を努力と見せない。なんでもできるように見えてその裏に血が滲むような努力をしている。そんな不器用さがチャーリーにすごく似合っていたように感じる。きっとチャーリーも根っからの職人気質なのだろう。さらりと心に残る波を持つ小池徹平はやはり素晴らしいと改めて感じられた。


ほかのキャスト陣も素晴らしい。

素晴らしいの一言につきる舞台だった。
この舞台に出会えたことに感謝して。