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美しいものだけを見ていたい。

ヲタク只今充電中!

11人のモーニング娘。'16へ。


昨日、11人のモーニング娘。は終わった。それは紛れもない事実で、モーニング娘。の歴史において確かに必要な『事案』である。加入を受け入れ、卒業を見届けなければモーニング娘。ファンは務まらない。と私は思う。

しかし、私は11人のモーニング娘。が好きだった。きっとそういう人も多いだろう。だから言葉で残しておこう。ここに今、11人のモーニング娘。がいたことを。

攻めのモーニング娘。

思い返してみると、攻めていないモーニング娘。はいなかったように思う。誰も守りに入らず、ときには可愛さもすて、目をギラつかせて…それがモーニング娘。の魅力なんだろう。その『攻め』が色濃く出たのが11人のモーニング娘。のように感じる。

12期が前に出てきたこともその要因の1つだろう。

今回のコンサートMY VISIONでも舞台『続・11人いる』でも存在感を見せつける12期の4人はかっこよかった。そして、可愛かった。先輩を気を使わず弄るようになり、より美しくなったはーちん(尾形春水)、スキルを磨き、天然も磨き場の中心にいることも多くなったちぇる(野中美希)、可愛らしさとかっこよさを持ち合わせ使い分けるようになったまりあ(牧野真莉愛)、最年少らしさはそのままにたしかに歌唱力をつけ始めたあかねちん(羽賀朱音)。長いモーニング娘。の未来たちは頼もしく美しく輝いていた。かつて未来を担われた先輩達はどうだろう。

さて、11人のモーニング娘。'16へ言葉を残すにあたり忘れてはいけないことがある。武道館公演のメドレーだ。Aパターン、Bパターンを混ぜたメドレーはひとつの舞台を見るように美しかった。

はじまりは前述した12期のゼロから始まる青春。あぁ12期はこんなパフォーマンスをするようになったんだ。テレビを見ていてそう思った。
先輩!と言っていた可愛らしさはそのままに、可愛らしい曲にも内在する強さ『攻め』があった。これから先輩になっていくんだという気概さえ感じられた。
そこから工藤遥ナビが壊れた王子様佐藤優樹Do it now!に続く。工藤遥のナビが壊れた王子様は可愛いがすぎるほど可愛く。よく言われるハスキーなのにアイドルソングが似合う声質が存分に活かされていた。逆に佐藤優樹のDo it now!はリズムの刻み方が妙で、また可愛らしい声をしているのにロックが似合う佐藤優樹の独特の魅力が詰まっていた。まーどぅーは12期が入ってくるまで最年少コンビだった。その2人が魅せるパフォーマンスは相反するもので、なのにどちらもなぜかまーどぅーらしいなと思わせる。現在の最強シンメはやはり隣に立つとそのパワーは何倍にもなり、繋ぎのダンスバトルを見たときの胸の高揚感は一夜たった今でも忘れられない。そして、『まーどぅー』を出すなら忘れてはいけないメンバーがいる。現在モーニング娘。の歌姫として君臨する小田さくらウソつきあんたを歌う。Do it now!の後半をメンバー全員で歌ったあと1人でステージに残り、花道を色気たっぷりに歩いたかと思えばこの曲を歌うなんて、最高以外の言葉が見つからないじゃないか。大人がハッとするような情感を漂わせながら、そこに無邪気な子供らしさを残してるのだからやっぱり小田さくらはずるい。そんな小田さくらの『大人』なパフォーマンスを受けて出てくるのが、モーニング娘。'16のお姉さん組。譜久村聖生田衣梨奈飯窪春菜石田亜佑美。披露楽曲がトキメクトキメケとまたこれも先程までと全然違う楽曲。大人の余裕をどこか隠してそうな4人の全力パフォーマンス、石田亜佑美生田衣梨奈のアクロバットは高揚感をさらに高める。モーニング娘。を背負う幹部組と石田亜佑美。これぞ今のモーニング娘。の中核。歴史の継承者。そう思わせるパフォーマンスだった。そして、1人残ったのが最年長飯窪春菜。最年長が超ド級ラブソング恋INGを歌う。20代を超えているから出せるリアルがそこにあった。こんなにも儚い恋INGを聞かせてくれるんだ。と日頃のキャラクターを思い出しおどろく。なのに、10期メンバーが出てきた途端武道館は家族愛のようなものに包まれるのだから10期は不思議だ。お姉さんを見る3人の顔がよかった。微笑み返すはるなんも美しかった。モーニング娘。史上初誰1人かけることなく5周年を迎えた期の確かな絆を見せつけられた。
そして石田亜佑美ダンスマシーン。鬼気迫るようなパフォーマンスを武道館のセンターステージで見せつける石田亜佑美の姿と先程可愛らしい笑顔で同期と歌っていた姿は一致しない。ガラスのパンプスはやはりあの後藤真希のセクシーなパフォーマンスを思い返すからか、石田亜佑美のイメージとはどうしても合致しなかった。しかし、そんなの関係ない!と言わんばかりのパフォーマンスがステージを掌握していくのを見るは気持ちよかった。
わたしは今のモーニング娘。が好きになった。そんな今のモーニング娘。を作ったのは、モーニング娘。9期メンバーの4人だと思う。あのとき、久しぶりに行われたオーディションで9期が入っていなければ10期も小田ちゃんも12期もそして13期に選ばれた加賀楓ちゃん、横山玲奈ちゃんもモーニング娘。になっていなかった。とさえ思う。
そんな9期ももう2人だ。ぽんぽんと呼ばれる譜久村聖生田衣梨奈しかいない。生田衣梨奈の歌い出しから始まるせんこう花火。一番先輩だから出せるステージでの余裕。そして、譜久村聖を呼び込むときの優しい笑顔。2人でのステージ。ユニゾン。すべてが美しかった。この2人が私の大好きなモーニング娘。を守ってくれている。そう思うと愛しくてたまらない。攻めのモーニング娘。においても、『攻めてるメドレー』で唯一癒された空間がこの2人のパフォーマンスだったのもまた、なんとも言えない美しさがある。
残ったのは9代目リーダー譜久村聖のみである。ブギートレイン'03を12期をバックダンサーに従えて歌う。やはり譜久村聖はロックだ。包容感に内在する攻めが譜久村聖モーニング娘。を進めてきた。11人のモーニング娘。'16全員のパフォーマンスではない。しかし、今のモーニング娘。'16が出ていたのは、11人のモーニング娘。を作るのは譜久村聖だからだろう。そして、12期はこの日を持って先輩になる。きっとこうして、リーダーの後ろで踊ることも少なくなるだろう。譜久村聖のパフォーマンスを見つめる12期の顔も楽しそうで素晴らしかった。

さてここまで長々書いてきたが、私が一番はじめに書いたことを覚えているだろうか?
そうまーどぅーを語るには欠かせない小田さくら。そして、現在モーニング娘。の最強シンメと言っても過言ではないまーどぅーこと佐藤優樹工藤遥。彼女たちが登場し、歌うのはTake off is now。これまた高橋愛新垣里沙田中れいなという最強の布陣でパフォーマンスされていた曲だ。3人のダンスから始まり、リレー方式で歌っていく。モーニング娘。の『今』である3人が立つステージは戦場のようだった。各々が各々の魅力と癖をぶつけ合う。そこにファンが煽られていく。スピード感と力はソロやユニットで繋いできたメドレーのトリにはふさわしく、そして、モーニング娘。の今と未来の可能性をまだまだ見せてくれた。どこまでもいけるぞモーニング娘。と言わんばかりの力強さだった。
曲が終わってから3人のダンスコーナー。普段は見られない個性の爆発。そして、どんどんモーニング娘。'16が集まってくる高揚感。たまらない。なにか舞台が始まるのではないかとわくわくするが、このメドレーも終結を迎える。

今すぐ飛び込む勇気のイントロが流れたと思えばここでonly you。入りはしっとりしかし、力強く譜久村聖小田さくらを中心に歌い踊る。『君を守る』というフレーズが13期に向けられているようで、モーニング娘。に向けられているようで、胸がこみ上げる。それは物語の終わりにふさわしく、美しく……というわけにいかないのがモーニング娘。の魅力だ!
ドッカーン・カプリッチオでファンを飛ばせ、メンバーも飛びボルテージが最高潮のままメドレーを終える。これこそ私達。と言わんでもない攻めのパフォーマンスの終わりがドッカーンなのだ。これが様式美。美しいとは歴史と伝統とそれを壊すものによって生まれるものだ。


11人のモーニング娘。'16が見せてくれたこの約数十分は、短くも濃かった半年の結晶であり、その集大成はMY VISIONすべてである。武道館公演ではない。きっと彼女たちの歩んだMY VISIONというツアーのすべてが彼女たちが大切にした11人のモーニング娘。'16。今のモーニング娘。'16だ。

さて、13人はどんな色を見せてくれるのだろう。2人が加入してどんなモーニング娘。'17になるのだろう。
不安なんてない。モーニング娘。はいつだって最高のパフォーマンスを見せてくれる。根底にモーニング娘。の歴史と今に対する愛がある限り。