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工藤遥に閃光スクランブルの亜希子をやってほしい話

閃光スクランブル *1

あらすじ

人気アイドルグループ、MORSE(モールス)に所属する亜希子は、自らのポジションを確立できず葛藤している。同期の卒業、新メンバーの加入と、亜希子を追い込む出来事が立て続けに起きる中で、年上のスター俳優・尾久田との不倫に身を任せていた。そのスクープを狙う巧。彼は妻を事故で亡くして以来、作品撮りをやめてパパラッチに身を落としていた。巧と亜希子が出逢った夜、二人を取り巻く窮屈な世界から逃れるため、思いがけない逃避行が始まる。互いが抱える心の傷を癒したものとは——。

登場人物


高橋巧(たかはし・たくみ)
カメラマンとしての志半ばで起きた妻の事故死をきっかけに人生が暗転。現在はゴシップカメラマンとカメラアシスタントの二重生活を送っている。
伊藤亜希子(いとう・あきこ)
アッキー、MORSEメンバー。スター俳優の尾久田とは不倫の仲。
白波ユウア(しらなみ・ゆうあ)
巧の同級生で元妻、8年前に交通事故で死去。

亜希子

‪亜希子は、真面目でただひたすらMORSEの為に活動を続けるアイドル。巧が亜希子と出会う前、彼女はフロントマンのミズミンと対比され白と紺と言われる。地味ででもただひたすらそこにいて、MORSEに欠かせない存在。でも、彼女の本質は違って…たしかに誰かのために、グループのために‬ ‪愚直になれる素直さは持っているけれど、その一方でどこか退廃的で‬…自分なんて結局は何ものでもないなんて志向を抱きがち。特別になりたい。認められたい。できればセンターに立ちたい。
でも、グループのことを考えるとそれは違う。…みたいな。
それでいて、実力も実績もあるのだから
私は立つべきではないと思うけれど、きっと立てるだろうみたいな楽観的なところもある。

大人な風に…紺色に見えて
彼女はきっと所々穴が開いていて隙間風が吹いていて今にも破れそう。

そんな亜希子を"満たす"のが尾久田。

不倫。俳優。
相方に振り回され、そんな自分に振り回される。
自己評価。他者評価。

閃光スクランブルはそんな雁字搦めになってる亜希子と
また、闇から戻れない巧が手と手を取り合い、自分たちを取り戻す話…だと思われがち。

しかし、私は違うと思う。

『誰かのために生きる亜希子が自分のために生きる』話でもない。

巧のレクイエムを亜希子が終わらせる話。


亜希子はオルフェウスを救世主と呼ぶが
本当は自身をオルフェウスとし、愛を叫びしかし、愛を拒み続けてきた男を亜希子が救う話だ。


工藤遥

工藤遥の演技の魅力。
役者・工藤遥の魅力は空虚だと思う。
舞台に立つ彼女は、120%の心を燃やし
ときに袖で倒れてしまうほどまで命懸けで演じる。
しかし、その一方で自分を大切にしないそれは、彼女の彼女たる所以が無くなってしまうのではないか?
とハラハラさせる。

彼女自身が、どんなに愛されている環境にいても
彼女の演技は寂しい

愛されたい!という声が聞こえる。

誰か私を見て!と叫ぶ。


悲痛の声。


亜希子と同じように、認められる実力もある。実績もある。しかし、彼女が真ん中にいることはなかった。全てはわからない。亜希子のように幻めいたものを持ち合わせていたのかもしれないし、はたまたミズミンのように底抜けにバカだったかもしれない。

しかし、舞台・ステージに立つ工藤遥
誰よりも楽しそうで、観客より楽しそうで
彼女にはここしかない。とこちらにも思わせてくれた。

亜希子は最後全てにさよならをする。
こちらを振り向かないオルフェウスにも…
全てに感謝し、そして全てを捨てステージに立つことを選んだ。

工藤遥も退路をたった。
生きづらい世界に飛び込んでいった彼女は
振り向かないオルフェウスのような気もするし
それでいて振り向いて、それでも前へ進むそれのような気もする。

役者として

演技をする上で、自分に近い役をやることと遠い役をやることどちらが評価されるのだろう?

叶多
フジコ
ダヴィンチ
ドリュー
リオン
ファルス
アサダ
タダ/フロル
サリオキス/スネフェル

そして

初美花

工藤遥の本質に一番近いもの……?
彼女は彼女らしくない役柄ばかり演じてきたのかも。

工藤遥らしさ
・底抜けに明るい
・誰かのことを思い誰かのために生きれる人
・決して諦めない人
・バランサー
・大きな拘りはあるがその中で柔軟性を見つけられる


工藤遥を知るたびに
工藤遥の演技を見るたびに
鬱々とした加藤シゲアキ作品の中に入ってほしいと思うし、優しくも狡いそれでいて狂気を持ち合わせた亜希子をやってほしいと願う。